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「形を直す」から「線を変える」へ

hasegawa-yuki
12 分前
読了時間: 3分
「線質」でここまで変わる! 誰でも美文字になれる、ペン字練習帳
「線質」でここまで変わる! 誰でも美文字になれる、ペン字練習帳


先日発売した『「線質」でここまで変わる! 誰でも美文字になれる、ペン字練習帳』は、一般的なペン字練習帳とは少し考え方が違います。


この本は、普通のペン字練習帳と何が違うのか?


一番大きな違いは、「一本の線をどう生み出すか」に徹底していることです。


字形についての解説を一切行わないという大胆な構成になっています。


一般的なペン字練習では、


「横画を右上がりにする」

「へんとつくりのバランスを整える」

「余白を均等にする」


といったように、完成した文字の形を整えていく方法が中心です。


もちろん、字形はとても大切です。


ただ、本書ではその前に、


「その形を、実際にどんな線で書くのか」


という部分に焦点を当てています。


同じ字形でも、線の太さ、力の入れ方、抜き方、速度、入り方、止まり方が変わるだけで、文字の印象は大きく変わります。だから本書では、単に「線質が大切」と説明するだけではなく、太い線と細い線をどう出し分けるのか、どうすればブレを抑えられるのかまで掘り下げています。


さらに特徴的なのが、文字を書く動作そのものを分解していることです。


ペンの持ち方も、単に「この形で持ちましょう」では終わりません。


人差し指の第一関節がどう動いているか。

力がどこに集まり、どこへ逃げているか。

親指・人差し指・中指をどう役割分担させるか。


そうした「力の伝わり方」まで扱っています。


細い線を出すときはどうするのか。

太い線を出すときはどうするのか。

筆圧と運筆速度をどう組み合わせるのか。


さらに、始筆で細く入るための速度や角度、トメでインクが溜まる原因まで扱っています。


そして、ペン先や指だけでは終わりません。


本書では、小指側のふくらみである「小指球」を手の土台として考え、そこを紙にどう接地させるか、小指をどう使うか、長い縦線や横線を書くときに腕や脇をどう動かすかまで進みます。


つまり、


線の見た目

→ 持ち方

→ 指の動き

→ 力の伝達

→ 筆圧

→ 速度

→ 手の土台

→ 腕や脇の使い方


まで、一つの流れとして扱っているのがこの本です。


「線を大切にする」という考え方自体は、これまでのペン字本にもあります。


ただ、本書はそこで終わらず、美しい線を自分の身体で再現するための仕組みを、かなり深いところまで掘り下げているところに特徴があります。


そのため、たくさんの漢字やひらがなをなぞって、字形を覚えたい方には一般的な練習帳の方が向いています。


一方で、


「丁寧に書いているのに、なぜか上手く見えない」

「お手本をなぞれるのに、自分で書くと元に戻る」

「線がブレる」

「縦線や横線が苦手」

「持ち方や力の入れ方に自信がない」


という方には、これまでとは違う角度から解決策を提示できる本になっています。


この本は美しい字形を教える本というより、

自分が書きたい線を再現できる“手”を作るための本。


そこが、一般的なペン字練習帳との一番大きな違いです。




 
 
 

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