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なぞり書きをしても字が変わらない理由|私が「線質」に着目した理由

hasegawa-yuki
8 時間前
読了時間: 3分

「お手本をなぞっている時はきれいに書けるのに、自分で書くと元に戻ってしまう」


ペン字を練習している方から、こうした悩みを聞くことがあります。


なぞり書きや字形を整える練習はもちろん大切です。文字の形を知るためにはとても有効な練習方法です。


それでも、「形は整ってきたのに、なぜか上手く見えない」「丁寧には書けているけれど、どこか物足りない」と感じることがあります。


私は長く書道に向き合う中で、その違いは「字形」だけでは説明できないと考えるようになりました。


文字は、一本一本の「線」でできている。


文字は線の組み合わせでできています。


どれだけ理想的な字形を知っていても、その形を作る一本一本の線が不安定であれば、文字全体も上手く見えません。


反対に、少しくらい字形に違いがあっても、線に勢いがあり、入りや抜きがはっきりしていると、文字は生き生きとして見えます。


実際、同じような字形でも、


・線が一本調子になっている文字

・太さに変化がある文字

・トメるところで止まり、ハネやハライで力が抜けている文字


では、印象が大きく変わります。


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文字は、一本一本の「線」でできている


私が今回の本で特に伝えたかったのが、この「線質」です。


本の原稿でも、一本調子の線と太細のある線を比較し、太細や強弱によって文字に立体感やリズムが生まれるという考え方を扱っています。


なぞるだけでは身につきにくいものがある。


なぞり書きをすると完成された文字の「形」を追うことはできます。


しかし、


どこで力を入れるのか。

どこで力を抜くのか。

どのくらいの速度で線を引くのか。

どこで止まり、どこで一気に動かすのか。


こうした部分までは、形をなぞるだけでは分かりにくいものです。


例えば、丁寧に書こうとして線をゆっくり引きすぎると、筆圧がかかったままになり、線が太くぼやけたり、微細なブレが出たりすることがあります。本の中では、こうした一本調子の太い線を「膨張した線」として説明しています。


一方で、線をただ速く書けばいいわけでもありません。


大切なのは、


力を入れるところと、抜くところ。

止まるところと、動くところ。


その使い分けです。


書道で身につけてきた「線」をペン字へ。


書道では一画の中でも筆圧や速度を変えながら線を書いていきます。


強く止まる部分もあれば、力を抜いて一気に払う部分もある。


そうした動きがあるからこそ、一本の線の中に強弱やリズムが生まれます。


「形を覚える」から、「線を自分で作る」へ


今回の本で目指したのは、単にお手本と同じ形を書けるようになることではありません。


自分で、


「ここは強く書く」

「ここは力を抜く」

「ここは速く動かす」

「ここはしっかり止まる」


と考えながら、一本一本の線をコントロールできるようになることです。


線を自分で作れるようになれば、文字の見え方は大きく変わります。


そして、線を自在に扱えるようになることは結果として字形を整えることにもつながっていきます。


今回の著書

『「線質」でここまで変わる! 誰でも美文字になれる、ペン字練習帳』

では、字形だけではなく、線そのものをどう整えるかを本書の核として扱っています。


なぞり書きを続けてもなかなか字が変わらなかった方や、丁寧に書いているのになぜか上手く見えないと感じている方に、ぜひ試していただきたい内容です。



2026年9月29日より全国の書店で順次発売予定です。


Amazon・楽天では現在予約受付中です。


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『「線質」でここまで変わる! 誰でも美文字になれる、ペン字練習帳』

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