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ゲルインクボールペン「赤と黒」では書き心地が違う問題!?

更新日:4月11日

僕は普段ゲルインクのボールペンを使っています。

理由は、書きやすい+字がカッコよく見える発色+綺麗に書けるから。


ボールペンには油性インクとゲルインクの大きく2種類がありますが、油性インクのデメリットの1つとして、インクだまり(ボテ)が出来てしまうことと、線が途中で切れてしまうことがよくあるからです。


みなさんも経験ないでしょうか?

ボテができたり、インクが途中で出なくなってしまったなんてこと。

油性のボールペンではインクの特性上よく起きてしまいます。


書道 筆文字
ハネ部のインクだまり(ボテ)


書道家 筆文字
左:油性インク 右:ゲルインク


ゲルインクの場合、インクだまりや線が途中で切れることはほぼありません。

トメ・ハネ・ハライも絶妙に決まります。


書道家 美文字
三菱「シグノ307」を愛用

今までに何十本とゲルインクペンを使い倒してきております。

中でも手本字においては赤ペンで書いていましたが、このゲルインクペンでもストレスを抱えていました。

その理由はインクの出方が一定では無いからです。

油性インクほどの線の途切れというのはありませんが、インクの出が悪くなり線が細くなる事態が発生します。

特に「赤インク」で。。。




【赤ペンはインクが出づらい!?】


普段手本書きでは0.5mmの太さを使っていますが、インクが全然出ずに0.38mmと区別できないほど細くなる時がよくあるんです。

インクが出ないことで余計に筆圧を筆圧を掛けなければいけなくなるため、筋肉痛もしょっちゅうです。

赤ペンは家に10本ほど常駐させてあり、インクの出が悪い時は取っ替え引っ替えしますが、すべてのペンのインクの出が悪いということも日常茶飯事で、大変です。


しかし、黒ペンではほとんどありません。

この現象は圧倒的に赤ペンの時が多いんです。


いくつかのメーカー、シリーズでも試しましたが同じ現象です。

黒は問題ないのに赤はインクが出づらい。

線が途切れるほどにはなりませんが、線が細くなったりインクが出てこないという状態に陥ります。


僕の場合、「インクを出して」字を作っていきます。

インクが出ない、出にくいというのはもう、死活問題です。




【インクを出すってどうゆうこと!?】


インクが出ないと線は引けないので、必ずインクは出ているのですが「意識的に」インクを出すということです。


「筆圧の掛け方」「時間の使い方」


ポイントはこの2つ。

書道家 ロゴ
「右払い」に注目

上記左右の「鈴」は同じペン・同じ太さ(0.5mm)を使っています。

まず「右払い」を比較してみたいと思います。

右の字に立体感を感じてこないでしょうか?

それは先ほどの「筆圧の掛け方」「時間の使い方」を工夫しているからです。


右払いを書く時には、

スッと入って→グッグッグッと筆圧を掛け、ゆっくりと線を作りながら→最後速度を上げて抜いていく。


筆圧を掛けたり、ゆっくり時間を使いながらインクを落としていく感覚で太さを作っていきます。

「インクを出す」というのは「太さ」を作るということです。


筆圧を思いっきりかければ太さになるのですが、、、

しかし力任せに筆圧を掛けるという意識ではなく『インクさんインクさんじわじわ出てください』という意識なんですよね。

なのでゆっくりと筆圧と時間を使ってインクを落とす感覚になります。


You Tubeで書いているところ載せているので見てみるとイメージが湧くと思います。

たしか1分53秒くらいから右払いだったかな。

https://youtu.be/6XZwrhws-_U



ということで、筆圧の掛け方と時間の使い方(速度)によって「太さ」が生まれるので線に太細の変化が生まれて線や文字に『立体感』が生まれていきます。

この『立体感』があることによって字は2倍にも3倍にも増してカッコ良くなるんです。


この立体感を出すためにいたる所で「インクを落としていく」のですが、あとわかりやすいところだと「鈴」最終画の『点』。これはわかりやすいところだと思います。


書道 筆文字
最終画の「点」に注目


【赤と黒でインクの成分が違う!?】


ということで、インクの出方は字のカッコ良さを付ける生命線と言っても過言ではないくらい僕にとって重要なのですが赤はインクが出てこない。。。

0.5mmを使ってるのに0.38mmほどの細さになってしまうことがあるほど。



筆文字 書道
インクの「色」に注目! どちらも「シグノ307」

上の比較をしてみると「太さ」もほぼ一緒なのですが、さらに0.5mmの方が「色」が薄いことに気づきます。

インクが出ていない証拠です。つまり、書きにくい!

0.38mmの方がペン先は細いですがインクが出ているのでこっちの方が書きやすい。



そこでやっぱり「?」になるのが、

『同じペンなのに赤か黒かでそんなに違うの???』

『何で違うの?』となりますよね。


ここからはなにが原因なのか、どう違うのかを具体的に考察していきます。


おそらく赤と黒とでインクの成分がやや違うと思うのですが、要因・原因は「粘度」にあると思います。


黒を使っていると、どんどんインクが出てくる感覚があります。

それと同時に「にじみ」にもなっています。

書いている感覚も赤色に比べてサラサラとした感じ。

つまり粘度が低いということにつながるのではないでしょうか。

筆圧の掛け方と時間の使い方を意識して書くと、実際に使用している0.5mmよりも太い線になります。


逆に赤ではこの感覚があまりない。

インクの粘度が高く、ボテっとした感覚です。


黒に比べて赤インクの方が粘度が高く、簡単に言ってしまえば固まっているためインクが下に落ちにくいのだと考察しています。




筆文字 書道
太さに注目! どちらも「シグノ307」


こう比較してみると明らかにインクの出方が違います。

転折部やトメ部など細かく見てみるとより違いがわかります。



温度や湿度によってインクの出方が変わるのかと思い、数年観察してきましたが関係はあまりないようです。

春夏秋冬、規則性はなく、ペンのキャップを開けて芯を温めたりもしてみましたが変化はほぼなし。

ペンを横置きした時と下向きにした時とでも変化はなし。

(さすがに上向きにして置いていると線が引けなくなりました)


色々試行してみましたが決定打はありませんでした。




【0.5mmが問題!?】


どのサイズ(太さ)においても赤インクの方が粘度が高いという感覚があり、黒の方が書きやすいというのは変わりありません。


しかし、0.5mmに比べると0.38や0.7はさほど書きづらさは感じません。



0.7まで太くなるとインクが出てくるペン先も広がるためか安定して太さがでます。


逆に0.38はインクが出てくれなくて線は細くなるんだけど、このサイズを使う時というのは「小さく書きたい」「線は細くていい」という想いのもと書いていたり、そもそも0.38なんだから「線は細いものだ」というイメージがあるからなのかな。

なんにしても一定して線は細いです。


0.5mmはインクが出る時と出ない時の差があり、太さ・インクの出方にムラがあります。太さを出したいという想いを持っているのにインクが出ずに太さも出せないというジレンマのサイズとも言えますね。。。


0.38mmと0.7mmはある種安定はしています。



まぁ、そうは言ってもやっぱり黒色の方がインクがどんどん出てくれるのでどのサイズにおいても黒の方がイイ。

サラサラしているので書き心地もいいんですよね。。。


そんなこともあり、今後は手本字に黒ペンを使おうと思います。

「シグノ307」「0.5mmの太さ」

これは変わらずです。



ということで今回はゲルインクペンの赤と黒ではインクの出方や書き心地が違うよという内容でしたが、僕の場合はかなり敏感に反応しておりますが一般的にはさほど感じないと思います。

通常使用では差を感じない程度と思いますのでその辺りはご留意ください!



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