札幌は例年よりもかなり雪が多く、大変です。
僕も駐車場の前で1日2回も車が埋まり、計6時間も夜空の下で車と格闘。
2度目の脱出直後に即、JAFに入会した書道家の長谷川悠貴です。
さて、今回は戦国ゲームを想定したロゴを制作してみましたので、どんな所に気をつけて書いたかをお伝え会いたいと思います。
ポイントは「強く」「厳しく」「勢いよく」です。
今回は、馬の筆を使って直線的な線を基調としてこの3つを表現していきます。
馬の毛は硬く、強靭な線を出すのに向いています。
始筆で筆圧を掛け、そのまま押し出すように直線を引いていくと、バッチリ鋭い線になります。
イメージは古典にある造像記(ぞうぞうき)。
造像記とは中国北魏の時代、今から約1500年前に刻された石碑です。
※下記の魏霊蔵造像記(ぎれいぞうぞうぞうき)以外にもたくさんあります。
石碑に刀で字を彫っています。
なので直線的で角張っており、力強さと気迫が感じられるのがこの古典の特徴です。
造像記の場合、基本的に最後まで線に力を込めて運筆していくのですが、
この作り方を完全に再現すると線が強すぎてややうるさく感じちゃうので、
ところどころで力を抜いて線を軽くしたり、ほんの少し行書の筆意も入れています。
全体を見てみると力強く角張った印象になっていますが一本一本の線をよ〜く見てみると、
スルッと入るところと、グッと力を入れてそのまま強く押し出す線の両方を使っています。
わかりやすいところで言うと、
各文字の左側に出てくるタテ線では大体スルっとさせてます。
それでも強くいく所も満遍なくあるので全体の統一感や統一感やパッと見の強さはしっかりとついているかなと思います。
ということで今回の【戦國武舞】は
「強く」「厳しく」「勢いよく」
このポイントを意識して制作しました。
では、また次回!
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