「字が汚いことを馬鹿にされたことがある」
「自分の字が汚いことが恥ずかしい」
「人前で字を書くのが嫌だ」
キレイな字が書けない理由を、
「センスがない」とか「不器用だから」と思われている方がいますが、
それは間違っています。
字が上手くならなかった原因は“正しい方法”を知らなかったからです。
これさえ分かれば案外簡単に字は変えることができますよ!
実際のレッスンでは生徒さんに合った内容で基礎の基礎から、
クセの改善、大人文字に見せるワンランク上の書き方を
具体的にお伝えしています。
ここではその内容の一部を公開しています。
改めまして美文字の専門家 長谷川悠貴です。
今回は漢字の「竹」という字をキレイに、カッコよく書くコツをお伝えします。
図(レッスンを受ける前)

この字は左右に分かれていて、左右が同じ形なので、
同じように書くと変化がなく、カッコよく見えない字です。
そんな「竹」をカッコよく書くためにはポイントがあります。
この字のポイントは3つ!
ポイント① 頭を出す
ポイント② ヘンは抑え気味、ツクリは目立たせる
ポイント③ 中心の空間
上記のポイントを抑えると、「竹」がカッコよく見えるようになります。
最初に【ポイント①頭を出す】を意識します。
図1

図1のよこ線は一画目の線の下の方から書き出すことで、
頭がしっかりと飛び出た形にします。
この書き方は左右の字どちらにも言える事です。
図2

さらに図2のように、二画目は右上がりに書くよう意識してください。
次は【ポイント②ヘンを抑えて気味、ツクリを目立たせる】です。
図3

図3の赤丸を見ると、三画目の最後がハネています。
しかし、ハネずに止めます。
更に、少し短めにしておくことがポイントです。
図4

図4のように、右のツクリを目立たせるために短くします。
だからと言って…
図5

図5のように構造的には左のたて線が短くても、
そもそもの長さ自体が長いので印象が変わってきます。
図6

左のヘンの部分でたて線の書き方もかなり重要です。
気持ち内側に反りながら書いていきます。
そうすることで、字全体を見たときに締まりのあるカッコよさが出ます。
少しわかりずらいかもしれませんが、
ただまっすぐ書くよりも印象が変わってきます。
そして、ツクリの部分に移行していきます。
書き出しは、左よりも上の位置から書き出してください。
ヘンよりもツクリを高くすることで「右上がり」の目線をつけてあげます。
図7

そして、ヘンのよこ線よりもツクリの方が若干長くなってきます。
ヘンとツクリでいうとツクリの方がやや大きく見えるといいからです。
ただし、左のよこ線とは違い、ややアーチ状を意識しておきます。
そうすることで文字全体が安定していきます。
最後に【ポイント③中心の空間】です。
図8

右のたて線の書き出しは、よこ線の中心から書きたくなるのですが、
中心よりも少し左から書き出してください。
そうすることで図8の様に字全体を見た時の中心の空間が空きすぎず、
キュッと締まったスタイリッシュな印象に仕上がります。
図9

図9の様に、右(ツクリ)の1画目の書き出しが少し右から始まったり、
左(ヘン)の横線を長く書いてしまうと、中心の黒丸部分の空間が空き、
結果的に字の中心の空間が空いてしまいます。
まとめると、【ポイント③中心の空間】は3つのことを意識します。
1つ目が左のよこ線を長く書きすぎない。
2つ目が右の斜画を左に寄せる。
3つ目が右のたて線は、よこ線の中心より少し左から書き出す。
これらを意識することで、字がスタイリッシュにカッコよく変化します。
最後に生徒さんが書いたビフォーアフターの文字です。
レッスン前

レッスン後

しっかり見せるべきところがわかり、スタイリッシュにカッコよくなったのが分かります!
ポイント① 頭を出す
ポイント② 偏は抑え気味、旁は目立たせる
ポイント③ 中心の空間
上記3つのポイントを抑えると、カッコよく見えるようになります!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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